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ためになるカモ!?

Vol.17 今から夏の体調管理を~男性は“隠れ冷え”に要注意!~

写真)イメージ図
©ぱくたそ

まとめ
  • 女性ばかりでなく男性にも「冷え性」はある。
  • 冷房病対策が有効。
  • 体調がおかしくなったら早目の受診を。

そろそろ本州も梅雨入り。今年も本格的な蒸し暑さがやってきます。編集部の事務所でもエアコンの除湿機能が活躍し始めました。さて「毎年夏になるとなんとなく体調がよくない。」と感じている方は意外に多いのではないでしょうか。そんな方はもしかすると「冷え性」かもしれません。

冷え性は、筋肉量が少なく基礎代謝が低い女性に多いのが特徴です。ところが最近では、夏に冷え性に悩む男性や子供が増えているといいます。その冷え性の引き金になるのが、「冷房病」です。男性の20-30代の約半数は身体の冷えを感じています。

エアコンのきいた部屋にいると、ちょっと肌寒いと感じることがありますよね。そういう状態は体にとって大きなストレスになっています。またエアコンのきいた場所と、猛暑の外との間を出入りしていると、自律神経が対応できません。鼻水やのどの痛み、頭痛、全身倦怠感、肩こり、めまい、ふらつき、不眠、イライラ、不安、肌荒れ、女性の場合は婦人科系疾患など、症状は人様々です。

出典)pxhere

東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門担当、川嶋朗医師は、男性には自分が冷え性だと気づいていない、いわゆる「隠れ冷え」が多い、と警鐘を鳴らしています。男性の冷え性には、自律神経の乱れ以外にも、ストレス過多、不規則な生活や運動不足による筋肉の減少、胃腸虚弱、筋力の低下、脂肪の増加が大きく関与します。メタボの方は要注意ですね。また、加齢による動脈硬化や血管の老化で血行が悪くなり皮膚感覚が鈍ってエアコンの冷気に気づかず症状を悪化させることもあります。男性に多い、過敏性腸症候群やクローン病、出血性大腸炎などの患者さんも栄養素をうまく吸収できず、冷え性になりやすいそうです。

長時間デスクワークでパソコンに向かっている人は要注意です。男性でも『手先、足先が冷たいな』などと感じたなら、立派な冷え性かも。放っておかずに、早めのケアをしましょう。

冷房病・冷え性の予防ポイント

以下は一般的に言われている冷房病・冷え症の予防法です。

  1. 室内温度を28℃程度に設定し、寒さを感じないレベルにする。
  2. エアコンの風に直接当たらない。特に首筋。
  3. ひざ掛けや厚手の靴下などで足元を暖める。
  4. 夏場は冷たい飲み物を飲み過ぎない。
  5. シャワーより温めのお湯で入浴。
  6. ストレスをためないようにする。
  7. 適度の運動。

こんな予防法も

手は「第二の脳」ともいわれ、たくさんの神経が張り巡らせられています。 忙しいビジネスパーソンはお風呂にゆっくり入る時間もないことがありますよね、そんな時は手だけお湯につける「手浴」だけでも試してください。全身を温める効果があります。

【手浴の方法】

  • ● 熱めのお湯(43度くらい)を洗面台にためる
  • ● 手首の上まで浸けて約10分。身体がぽかぽかしてきます。

こんな手軽な方法もあります。

【指先マッサージ】

指先の血行が良くなると、全身の血行が改善され、肩こりが軽くなり、疲れやだるさが取れ、体温が上がります。

【腹式呼吸】

深くゆったりとした呼吸。これで副交感神経が働きます。5分程繰り返してみましょう。ストレス解消にもいいですよね。簡単なので、ぜひ試してみてください。

食事で対策

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一般的に、体を温める食べ物の代表がショウガ、ネギ、ニンニク、タマネギ、カボチャ、チーズなどといわれています。唐辛子やコショウなどの香辛料も、発熱、発汗作用があることで知られています。

また、夏野菜のトマトやきゅうり、セロリには身体を冷やす働きがあるので、食べ過ぎには注意、と昔から言われています。ビタミンEは血管を拡張する効果や抗酸化作用もあるのでタバコを吸う方やストレスが多い方にもお勧めです。

以上色々と予防法をご紹介しましたが、あくまで参考程度にしていただき、暑さや湿気でどうも体調が悪いな、と感じたら早目早目に専門医の診療を受けるようにしてください。これからの季節、みなさんが良い体調で過ごせますように。

参考)
せたがや内科・神経内科クリニック
OMRON 夏の体調管理は「冷房病対策」から
参考書籍)
三橋 美穂「驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100」(かんき出版)
安倍宏行 Hiroyuki Abe
安倍 宏行  /  Hiroyuki Abe
日産自動車を経て、フジテレビ入社。報道局 政治経済部記者、ニューヨーク支局特派員・支局長、「ニュースジャパン」キャスター、経済部長、BSフジLIVE「プライムニュース」解説キャスターを務める。現在、オンラインメディア「Japan In-depth」編集長。著書に「絶望のテレビ報道」(PHP研究所)。
株式会社 安倍宏行|Abe, Inc.|ジャーナリスト・安倍宏行の公式ホームページ
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