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ためになるカモ!?

Vol.15 男性も必見!春からの紫外線対策

まとめ
  • お肌の老化は、紫外線のダメージが原因の約80%を占める。
  • 紫外線量は4月から急激に増加。春から真夏と同じ対策が必要。
  • 日焼け止めの効能を正しく理解しよう。目の保護も忘れずに。

この時期になると至るところで目に付く「紫外線対策」の5文字。美白ブームで紫外線に対する関心は年々高まっています。それもそのはず。お肌の老化は、加齢による「自然老化」よりも「光老化」、つまり紫外線のダメージが原因の約80%を占めるといわれています。(※1)しかし「日焼けが肌によくないのは知っているけれど、どんな対策が最適なの?」と疑問を持つ人も多いはず。男性も必見の紫外線最新対策を紹介します。

紫外線対策は春から

紫外線は波長の領域とそれに伴う性質によって、A、B、Cの3つに分けられます。C領域紫外線(UV-C)は空気中の酸素分子とオゾン層で完全にさえぎられており地表には届かないため、人体への影響はありません。B領域紫外線(UV-B)も地表に届く量はオゾン層のおかげで減りますが、完全にさえぎられるわけではありません。過剰なメラニン色素をつくり、シミやソバカスの原因になります。A領域紫外線(UV-A)は、UV-BやUV-Cに比べて人体への影響は小さいですが、その多くが地表に届くため、長い時間あたるとシワやたるみの皮膚老化を招きます。

紫外線の波長と領域
紫外線の波長と領域

出典)環境省(紫外線環境保健マニュアル)

紫外線量は4月から急激に増加するので春先から真夏と同様の対策が必要です。

紫外線による影響を防ぐためには
紫外線による影響を防ぐためには

出典)環境省(紫外線環境保健マニュアル)

意外に知らないSPFとPAの違い

最新の調査によると、男性の58.3%は日焼け止めクリームを使用していないそうですが、紫外線に当たる際は肌の健康の為に、使用することが望ましいのは言うまでもありません。(※2
さてここで、意外と良く知られていないのは、パッケージに記載されているSPFやPAなどの表示です。

写真)日焼け止めクリーム
写真)日焼け止めクリーム

出典) Pixabay Photo by markusmarcinek

まず、SPFとはサン・プロテクション・ファクター(Sun Protection Factor)の略で、日焼け止め化粧品を塗った場合、塗らない場合に比べて何倍の紫外線量をあてると翌日かすかに赤くなるかを示しています。つまり、SPFの数値が高いほど、日焼けが抑制されるということですね。シミやそばかす、皮膚がんの原因になるUV-Bから皮膚を護ります。

一方、PAは、プロテクション グレイド オブ UVA(Protection Grade of UVA)の略で、シワやたるみの原因になるUV-Aの防止効果を表します。強い方から++++、+++、++、+の4段階に別れています。日常的な買い物程度ならPA++で十分です。

PA++++(フォープラス) 極めて高い効果がある
PA+++(スリープラス) 非常に効果がある
PA++(ツープラス) かなり効果がある
PA+(プラス) 効果がある

洋服で紫外線対策

そして案外知られていないのが、衣服で紫外線対策が可能になることです。衣服は色や素材により紫外線の透過率が異なるため、透過率の低い衣服を選べば肌へのダメージが軽減されるのです。まずは色。紫外線を一番カットしてくれるのは黒い服です。具体的には、黒色、灰色、白色の順で透過率が高くなるので、濃い色ほど紫外線を通しにくい特徴があります。(※3

写真)イメージ図
写真)イメージ図

出典)Pixabay Photo by JamesDeMers

次は素材です。酸化チタンや特殊セラミックの微粒子を繊維の中に練り込むという手法で、紫外線を吸収・乱反射させ紫外線をカットする素材が増えています。(※4)UVカット加工がされたもの以外では、ポリエステル、ビニロン、羊毛がカット率の高い素材です。そして、最近注目されているのがUPF(Ultra Violet Protection Factor)という指数です。
これは、衣類の紫外線保護指数で、紫外線の影響が大きいオーストラリアとニュージーランドで定められました。この指数は、衣類がどのくらい日焼けを防ぐのかを数値化したものです。数値は「50+~40」「35~25」「20~15」の3段階に分かれていて、この数値が表しているのは「SPF」同様、日焼けするまでの時間の差です。このUPFを取り入れているアパレル企業も増えており日本でも定着しそうですね。

写真)オーストラリア政府のUPF認定商標
写真)オーストラリア政府のUPF認定商標

出典)Australian Government

紫外線から目を護る!

紫外線から護るべきは肌だけではりません。外部にさらされて無防備な目は紫外線の直接的なダメージを受けやすいため、翼状片・瞼裂斑・電気性眼炎(雪目)・白内障や加齢黄斑変性といった多くの病気を引き起こします。(※5)そのため、サングラスでしっかりと保護する必要があるのです。
最近では、紫外線をカットできるコンタクトレンズも多く発売されています。また、紫外線だけではなく酸化ストレスやルテイン(色素)劣化を防ぐことのできるコンタクトレンズも出ています。(※6

加工のない一般的なコンタクトレンズ装着時はステイン劣化が起きやすい。(東海光学株式会社)

加工のない一般的なコンタクトレンズ装着時はステイン劣化が起きやすい。(東海光学株式会社

ルティーナ(商品名)を装着するとルテインの劣化を抑えられる。(東海光学株式会社)

ルティーナ(商品名)を装着するとルテインの劣化を抑えられる。(東海光学株式会社

紫外線が強くなるこれからの時期、ライフスタイルに合わせて賢く紫外線から身体を護りましょう。

参考)環境省紫外線対策マニュアル
引用文献)
※1 特定非営利活動法人皮膚の健康研究機構
※2 特定非営利活動法人皮膚の健康研究機構
※3 「素材の 異なる衣服の 日射透過率, 日射反射率, 日射吸収率」 北海道大学 栞原 浩平、谷地 誠、窪田 英樹、池田 光毅、林 健太郎、濱田 靖弘、長野 克則
※4 日本化学繊維協会
※5 岡本眼科
※6 東海光学株式会社
安倍宏行 Hiroyuki Abe
安倍 宏行  /  Hiroyuki Abe
日産自動車を経て、フジテレビ入社。報道局 政治経済部記者、ニューヨーク支局特派員・支局長、「ニュースジャパン」キャスター、経済部長、BSフジLIVE「プライムニュース」解説キャスターを務める。現在、オンラインメディア「Japan In-depth」編集長。著書に「絶望のテレビ報道」(PHP研究所)。
株式会社 安倍宏行|Abe, Inc.|ジャーナリスト・安倍宏行の公式ホームページ
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