省エネ住宅施工例(リビング南の中央の高窓はFIXの連窓、両脇にオーニング窓を配置。全てエコガラス。)
出典)「エコガラス」
- まとめ
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- 住宅リフォーム市場の規模は6~7兆円/年。堅調に推移。
- 家を買ったり、リフォームを考えている人は「省エネ性能」を重視する傾向が強い。
- 「二重窓」な断熱効果が高く、国の補助も出るので検討の余地あり。
最近はリフォーム市場が堅調です。その市場規模は6~7兆円、とかなりのもの。(表1)住宅購入に際し事業者を選ぶポイントで「性能」を選んだ人に更に重視することを聞いてみたら、「高耐久性」、「耐震性」の次に「省エネ性」が続きました。(表2)
新築住宅を買うにしろ、今住んでいる住宅をリフォームするにしろ、「省エネ」はやはり一つのキーワードになることは、間違いないでしょう。
出典)矢野経済研究所「住宅リフォーム市場に関する調査を実施(2017年)」
出典)住宅金融公庫「平成29年度における住宅市場動向について」
我が家はマンションですが、築14年、そろそろいろいろな所にガタが来始めました。まずエアコン。これは買い替えた方が省エネになることは間違いありませんから迷わず最新機種に交換。次はガス給湯機が壊れるかもしれません。その時は「省エネ高効率給湯器」にしようかと考えています。
そして前から気になっていたのが実は「二重窓」なんです。聞いたことありますか?もう7年ほど前、元東大総長の小宮山宏さんの話を聞いてから興味を持ちました。小宮山さんによると、窓を「二重窓」等にすると、クーラーにかかる電気使用料が半分で済むようになるといいます。
その小宮山さん、ご自宅を究極の省エネハウスに改築したのです。それが「小宮山エコハウス」。(図1)「魔法瓶ハウス」とも呼ばれています。この図を見てわかるように、太陽光発電やヒートポンプ給湯(エコキュート)に加え、「高断熱」な家にすることでエネルギー消費を大幅に減らす仕組みです。
出典)環境省「低炭素社会に向けて「課題先進国」日本の挑戦」
その「高断熱」ですが、普通「断熱」と聞くと外壁と内壁の間に入れる“断熱材”をイメージしますよね?でも「断熱」の為の設備にはもう一つ、「二重窓」があることをお忘れではないですか?
「二重窓」とは、内窓とも呼ばれ、サッシを2組用いてガラス戸を2列に配置したものです。(写真1)間の空気層のおかげで冬は熱が逃げにくく、夏は外の熱をかなりシャットアウトしてくれます。
出典)株式会社マルカワ
また、「ペアガラス」というものもあります。「複層ガラス」とも呼ばれ、複数の板ガラスを重ね、間に空気やガス等をいれたガラスです。(図2)こちらも高い断熱性能を誇ります。
出典)あんみつガラス
こうした窓のリフォームなどには国の補助金が出るのをご存知でしょうか?二重窓の取付け、高断熱ガラスへの交換、外窓の交換(サッシカバー工事)などで、最大30万円/戸の補助金が出るのです。(マンション・戸建てどちらでも利用可能)(参考)
我が家のリビングの窓はまだ二重窓にはなっていません。開口部が広く、西日が強い夏などは室内の温度がかなり上がります。将来的には「二重窓」にしてみたいな、と思っています。
公的な支援制度など知らなかった人も多いのではないでしょうか?国ももう少しPRをした方がいいな、と思いました。リフォームにお金をかけるにしても、賢く使って、快適な生活を実現させたいものです。
- 参考)
- 住宅ストック循環支援事業
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