- まとめ
-
- 電気は電線のそばで磁石を動かすことで作られる。
- 発電所は発電機を回して電気を作る工場。
- 枯渇性エネルギーVS再生可能エネルギー。
電気は電線のそばで磁石を動かすことで生まれる
私たちが日々何気なく使っている電気は、どうやって作られているか知っていますか?電線のそばで磁石を動かすと、電気の流れが起きます。 電線を巻いてコイル状にし、その近くで磁石を動かすと、もっとたくさんの電気が生まれます。電線を巻く回数が多ければ多いほど、磁石の力が強ければ強いほど、そして、磁石を動かすスピードが速ければ速いほど、さらにたくさんの電気が生じることになります。私たちが日頃使っている電気はこのような原理を利用して作られているんです。
出典)経済産業省資源エネルギー庁「電気を作ってみよう」
発電所は発電機を回して電気を作る工場
この仕組みを利用し、家庭に電気を届けているのが発電所です。発電所では、タービンという大きな回転機を使って磁石を回し電気を作ります。そしてこの大きなタービンを回すために使う燃料によって、火力発電、原子力発電などの種類があります。
まずは日本でもっとも多く使用されている火力発電について説明しましょう。火力発電はまず石炭・石油・LNG(液化天然ガス)などを燃やした熱で水を沸騰させて蒸気を作ります。この蒸気の力を使ってタービンを回し、発電器を動かして電気を作ります。
原子力発電では、ウランを燃料に使います。水の入った原子炉の中でウランの核分裂を起こし、その熱で水を沸騰させ、蒸気を作り、タービンを回して電気を作ります。何かしらの燃料を使って蒸気を作り、その力でタービンを回すという点は共通しているのがわかりますね。
出典)四国電力「発電方法にはどんなもののがあるの?」
賛否両論「枯渇性エネルギーVS再生可能エネルギー」
電気を作る元になる燃料ですが、どの燃料を使うべきか、賛否両論あります。火力発電も原子力発電も限りある資源である枯渇性エネルギーを使っていますし、原子力発電は、東日本大震災で国民が実感したように、地震大国日本において同じような事故は二度と発生させないようにしなければいけません。また核廃棄物の処理をどうするか、議論を進める必要があります。
一方、太陽光や風力といった再生可能エネルギーを使えばクリーンですが、天候に左右されやすく、電力を安定的に供給することができないのがネックです。
そんなジレンマを抱えつつも、電力は私たちの生活に欠かせない存在です。枯渇性エネルギーか再生可能エネルギーか、といった二者択一ではなく、どのエネルギーをどうミックスさせたら一番効率的なのか?私たち一人一人が考えていく必要があります。
Recommend Article / おすすめ記事
RANKING / ランキング
SERIES / 連載
- ためになるカモ!?