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ためになるカモ!?

Vol.18 スーツでフルマラソン!?
進化するクールビズファッション

写真)通勤風景 東京都港区青山一丁目周辺
©エネフロ編集部

まとめ
  • 「クールビズ」は社会にだいぶ浸透している。
  • ファッションも高機能化が進み、快適に。
  • ビジネスシーンではまだまだスーツが必要。

いよいよ夏本番!この季節、駅や街で見かけるビジネスマンのみなさん、上着を手に持ち、汗だくで歩いていらっしゃいます。しかし、さすがにネクタイをしている人はめっきり見なくなりましたね。

そう、2005年から政府の提唱により始まった「クールビズ」が浸透したからです。今回は猛暑に負けじと進化し続けるクールビズファッションに注目したいと思います。

さて、クールビズの認知度、実施率はどのくらいなのでしょうか。日本気象協会が2017年5月にオフィスで働くビジネスマン400人を対象に実施したアンケート結果を見ると、98.3%の認知度に対し実施率は61.5%。半数以上の人がクールビズを実施していると回答しました。

図)クールビズの認知度と実施率
図)クールビズの認知度と実施率

出典)日本気象協会

一方で、クールビズを実施したことがない方の場合、クールビズを実施できる環境にあっても「実施したくない」という回答が6割以上もあります。「服を買う出費が増える」や「服装選びの手間がかかる」というのが理由のようです。

図)クールビズに関するアンケート
図)クールビズに関するアンケート

出典)日本気象協会

そこで実際に街の声を聞いてみました。

① 実施日
2018年6月29日

② 実施場所
地下鉄 青山一丁目駅周辺

③ 質問
「クールビズについてどう思いますか?」(男性に質問)

「紳士服売り場に行くと、涼しい・速乾・ウォッシャブルジャケットやパンツなど、種類がますます増えていると思う。でもやっぱり見た目的にポロシャツやTシャツはおじさんぽく見えるから気をつけたいなと感じます。」(40代 男性 東京都在住)

「会社としては、ワイシャツではなくポロシャツでも良いことになっています。ただ自分は、体型をカバーする為にワイシャツを着ていますね。システム系の会社で客先には出ないので、服装に関してはもっと自由度が高くても良いのに、とは思います。」(40代 男性 東京都在住)

「会社は空調が効き過ぎていて寒いことも多いです。長袖のワイシャツを着ていれば、袖の長さを変えて温度調節ができる。めくったりおろしたり出来るのは、ワイシャツの利点かと思います。」(30代 男性 千葉県)

「服装は自由がいいですね。ジャケットは、着なくてもいいことになってはいるけれど、持ち歩くのが嫌なので着て歩いています。ポロシャツもいいですが、自分はワイシャツが好きです。」(40代 男性 東京都在住)

「スーツをきちんと着たいですね。特に会議などの改まった場では、夏でもワイシャツを着て、ネクタイを締めたいです。シーンによって服装を使い分けることも大切だと思います。」(30代 男性 東京都在住)

男性のクールビズについてどう思いますか?」(女性に質問)

©エネフロ編集部

「男性のノーネクタイ・ノージャケットは見慣れたので、逆にネクタイをつけている方を見かけると暑苦しく感じることもあります。クールビズのアイテムにはお洒落なものも多いので、そういう面でも良い風潮かと思います。」(24歳 女性 東京都在住)

「自分の会社の人がクールビズをしていても気になりません。ただ、相手方の会社があまりにカジュアルな格好だと、『この会社、大丈夫かな?』とは思ってしまいます。(笑)IT系の企業ならカジュアルでも良いとは思いますが、自分の会社は金融業なので尚更ですね。実際、自分の会社の人たちも社内ではカジュアルでも、社外に出るときはフォーマルな格好に着替えてから行きます。」(40代 女性 神奈川県在住)

ビジネスシーンではシャツ、ジャケットをきちんと着たい、という意見が多かったことは意外でした。また女性の意見にもあったように見た目の印象は重要なようです。

そこで、最近はカジュアルっぽく見えないクールビズ商品も多くなりました。筆者が愛用している某ファストファッションの今年の新商品、下着は通気性に優れ、抗菌防臭機能なども兼ね備えています。ポロシャツは襟元がくたっとなるのが難点でしたが、今年のモデルは襟部分をシャツ生地にし、ボタンダウンですっきり見えるようになっているのでビジネスにも使いやすくなりました。パンツもストレッチ性が向上するとともにシワになりにくくアイロンがけが簡単になっています。こんな感じですが如何でしょう?(笑)

写真)クールビズファッションに身を包んだ筆者
写真)クールビズファッションに身を包んだ筆者

©エネフロ編集部

写真)ポロシャツの襟
写真)ポロシャツの襟

©エネフロ編集部

また、環境省は日本百貨店協会と連携して、クールビズの普及に努めています。(参照:COOL CHOICE)2018年の高島屋が打ち出すクールビズスタイルのコンセプトは、「42.195km走れるビジネスマン」。フルマラソンを走れるほど動きやすく、通気性や接触冷感機能に加え吸水速乾機能を兼ね備えた画期的な商品、というふれこみです。

写真)本気で走れるスーツ
写真)本気で走れるスーツ

出典)高島屋プレスリリース

写真)日本百貨店協会がオススメする今年のクールビズファッション
(左はオーバーヘッドキックをしようとしている体勢)
写真)日本百貨店協会がオススメする今年のクールビズファッション(左はオーバーヘッドキックをしようしている体勢)

出典)西武百貨店Twitter

より涼しく、より快適に。進化し続けるクールビズ。一方で、ビジネスシーンではスーツはまだまだ必要とされているようです。この夏、TPOに合わせ、自分に合ったファッションを探してみてください。大切なのは体調管理です。くれぐれも熱中症と夏バテにはご注意を。次回の“ためになるかも!?”では「夏のダメージケア」についてご紹介します。

安倍宏行 Hiroyuki Abe
安倍 宏行  /  Hiroyuki Abe
日産自動車を経て、フジテレビ入社。報道局 政治経済部記者、ニューヨーク支局特派員・支局長、「ニュースジャパン」キャスター、経済部長、BSフジLIVE「プライムニュース」解説キャスターを務める。現在、オンラインメディア「Japan In-depth」編集長。著書に「絶望のテレビ報道」(PHP研究所)。
株式会社 安倍宏行|Abe, Inc.|ジャーナリスト・安倍宏行の公式ホームページ
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